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「あ、ラナだー」
「ラナ、遊ぼうよ」
「ラナ、聞いてアリがねぇ」

ラナの姿を見つけると子供たちが皆よってくる。ラナは町の子供たちから好かれていた。

「皆、探検に連れて行ってあげようか?」
「え、本当!」
「やったー」
「皆……町の子供たち皆で行くんだよ。小さい子も大きい子が連れて行ってあげるんだよ。一人だけ残すとか仲間はずれは駄目」
「うん、連れてくるね! 待ってて」
「やったー、探検探検」

皆は前から探検に行きたいと言っていたので喜んでいた。すぐに四十七人の子供たちは集まった。まだ歩くことのできない赤ん坊も大きい子が抱いてあげている。

「じゃ、行こうか」

皆は俺が歩き出すとついてくる。大通りを通って山腹の方へ向かう。

「ラナ、ここに何があるの?」
「ただの山腹じゃん」
「つまんないー」
「もう少し待って」

俺がそう言うとすぐに山腹のドアが開いた。子供たちが皆目を輝かせる。俺は二回目だが本当に開いたので少し胸を高鳴らせる。

「ようこそ、僕の楽園へ」
「子供たち連れてきたよ」
「誰? おじちゃん変な格好だね」
「ドアだー」
「皆ここを通るんだ」

皆ぞろぞろとドアの中へと入っていく。誰一人残さず全員。そして俺もドアの中に入ると後ろでドアが閉まり消える。

「……十二年前連れて行った子供たちはどうなったんだ?」
「すぐにわかるよ」


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