(7/11)

少し眠い。
このまま考えることをやめて眠りに入ってしまおうか。そう思いながら目を瞑る。本当にここで寝ようとは思わないけれど。

ドアの向こうで足音がする。隣の人が家を出たのかもしれない。私はその足音に耳を傾けた。規則正しいリズムは私を夢の世界に誘うようだ。今、寝てしまえば気持ちがいいだろう。けれど、布団に入らなければ。
私が葛藤していると足音が止まる。そして私の部屋のチャイムが鳴る。本日二回目だ。佐倉が何かを忘れて戻って来たのかもしれない。伝言とか、何か。伝言ならばメールをすればいいか。それとも……私は頭を勢いよく横に振る。そんなわけがない。
もう一度、チャイムが鳴る。私は慌ててドアを開ける。


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