(1/8) 【トモダチ】 こんなに簡単に崩れてしまうものが、本物だとは思えない。崩れて、粉々になって、もう元には戻らない。そんなものは本物だとは思えない。何度衝突しても、何度砕けても、何度でも再生できるものが私は本物だと思いたい。私と彼女たちは本物だと思っていた。 信じていたかった。 何度喧嘩しても、何度絶交しても、結局はいつも元に戻っていた。だから、私の思う本物だと思っていたのに、やっぱり偽物でしかなくて、本物とは言えなかった。 私達の関係を狂わせたもの、それは『恋愛』だった。 私はつくづく思う、『恋愛』をしている女ほど怖いものはない。世間一般ではどうだか知らないが、私の体験した『恋愛』はこの上なく怖かった。死んだほうがましだとも思った。 私と彼女の最後の絶交は高校一年生の冬だった。 次へ→ mainへ