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「久しぶりに三人で集まるのもいいな」
「そうね」
「そんな微妙な顔すんなよ」

佐倉は軽く私の頭をはたく。その応えに私は佐倉の腹に軽く拳を入れる。進藤なら大丈夫だよ。私は平気だよ。言葉の要らない会話。目が合うとお互い笑みが零れる。

「じゃあな」
「うん、バイバイ」

佐倉が帰ると再び部屋は静寂に包まれる。
私は手にした携帯電話と花束を見る。もう勢いで杉本に連絡してしまう。連絡をためらう気持ちは多分、時間に比例する。少しでも時間が立つ前に。
アドレス帳の中からさっき保存したばかりの杉本の電話番号を表示させる。私はためらうことなく発信を押した。耳に当てるとコールの音が響く。そういえば、私の番号を知っているのだろうか。知らない番号からの電話に杉本は出るかわからない。
あと何回コール音を聞けば杉本の声に変わるのだろう。私は真紅の薔薇の花束を撫でながら静かにその時を待った。

end

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